2006年のできごと

 日  内容
  1月
15 毎日新聞』が書評で鹿島茂が書いた『脳内汚染』を絶賛した書評を掲載。
25 毎日新聞』「記者の目」で編集委員の平野幸夫が「キレる子供:脳科学研究 映像メディア制限し効果」という記事を掲載し、森昭雄が埼玉の小学校で行っている授業実践を肯定的に紹介。
  2月
  『いまどき中学生白書』(魚住絹代
14 サンデー毎日』2月26日号がゲーム有害論の特集を行う。
14 東海地方のローカル番組『UP!』(メ〜テレテレビ朝日系)がゲーム脳の特集を行う。森昭雄も出演した。さらに放送で健全かつ健康的ということでけん玉を挙げたが、初めてけん玉をしたという子供が初めてとは思えない上手さだったためやらせ疑惑が挙がる。
19 篠原菊紀が自身のブログ上で『脳内汚染』で使われていた自分の関わった論文における統計学的な問題点を指摘。
  3月
  『バカはなおせる』(久保田競)
6 森昭雄が東京都世田谷区で講演を行う(世田谷講演)。この講演で作家の川端裕人が「少年犯罪は増加しているどころか減っている」という質問に対し、森昭雄は質問に答えず「日本人として恥ずかしい」と発言。この講演は世田谷区と世田谷区教育委員会が共催したが、講演終了後世田谷区の職員から異例のフォローが入る。
日本経団連の会長の奥田碩が記者会見で「残虐ゲームがニートを増やす」という意図の発言をする。
  4月
  日本デジタルゲーム学会発足。会長は馬場章。
  映像コンテンツ倫理連絡会議が設置予定。
7 毎日新聞』「記者の目」で、毎日新聞盛岡支局の若狭毅が「高次脳機能障害3年半」という記事で「ゲーム脳」論を批判。
10 「NNN Newsリアルタイム」(日本テレビ)で、「女性記者が見た"アキバ" "性と暴力"表現を規制検討」として、過去に起こった事件をアニメやゲームの事件の影響だと断定した報道を行う。またバーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会の第1回会合に合わせて「その為に警察庁が子供を性の対象にしたアニメなどの法的規制を検討している」と報道。
11・13 放送倫理・番組向上機構BPO)に10日の日本テレビの報道についての視聴者の抗議が寄せられる。
  5月
5 京都新聞』が社説で『脳内汚染』を肯定的に紹介する。
  八都県市首都圏会議で埼玉県知事の上田清司が共同研究を提案するとともに「テレビゲームやビデオの映像を見ていると、脳の前頭前野の機能が低下し、脳内が汚染されるというデータもある」と発言。
17 産経新聞』の赤枝六本木診療所院長の赤松恒雄のコラム「唄いつぐ」で「アダルトビデオやH本といった刺激が強いと性犯罪につながり逮捕される。」と発言。
31 CEROのレーティング制度が変更。A(全年齢)B(12歳以上)C(15歳以上)D(17歳以上)Z(18歳以上)の5段階の審査となる。
  6月
  7月
16 スポーツニッポン』で「ゲームのリセット感覚で簡単に殺人、放火… 犯罪少年は大人の犠牲者」という記事が掲載される。
  8月
  『元気な脳のつくりかた』(森昭雄
  『続・親学のすすめ』(高橋史朗 編・著)
  9月
13 ダウソン校銃乱射事件
  10月
  『ダメなものは、タメになる』(著:スティーブン・ジョンソン 訳:山形浩生
23 北海道新聞』がゲーム脳を肯定した記事を掲載(未確認)。
  11月
10 バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会の第7回議事が行われる。内容はゲームに関しての対策について。
20 ドイツのエムスッデンで18歳少年が銃乱射事件を起こす。この事件でゲーム脳が注目を浴び、暴力ゲーム規制の動きが強まる。
  12月
4 バーチャル社会のもたらす弊害から子どもを守る研究会の第8回議事が行われる。内容は研究会の最終報告のまとめについて。
6 森昭雄岐阜県教育研究会保健部会で講演を行う。
18 視点・論点』(NHK)で「まん延するニセ科学」という題で疑似科学特集を放送。菊池誠大阪大学教授)はゲーム脳マイナスイオンゲルマニウム・『水からの伝言』について、科学的根拠の無さとともに「子どもがゲームをしすぎるのは科学ではなくしつけの問題。しつけの根拠に科学を求めてはならない」と発言。